福利厚生アウトソーシングサービスを検討する際、「有名なサービスを選べばよいのか」「料金が安いサービスでよいのか」「従業員に使われるサービスなのか」と迷うこともあるのではないでしょうか。
福利厚生サービスは、導入するだけで従業員の利用や制度の定着につながるとは限りません。従業員に認知され、実際に利用されてはじめて、制度として機能しやすくなります。そのため、サービスを選ぶ際は、メニュー数や料金だけでなく、利用シーンや使いやすさ、導入目的との相性を確認することが大切です。
福利厚生アウトソーシングサービスを比較する際は、次のような点で迷いやすくなります。
| ・同じジャンルのサービスで、何が違うのか分からない ・自社の導入目的に合うサービスを判断しにくい ・導入後に従業員が使いやすいサービスか分からない |
本記事では福利厚生アウトソーシングサービスをジャンル別に紹介し、同じジャンル内で比較しながら、比較ポイントや自社に合うサービスの選び方を解説します。
福利厚生アウトソーシングサービスの基本をおさらい
福利厚生アウトソーシングサービスとは、一般的に企業の福利厚生制度の導入や運用を外部サービスで支援する仕組みを指します。宿泊・レジャー・グルメなどの優待をまとめて提供する総合型、従業員にポイントを付与して用意されたメニューから選べるカフェテリアプラン型、健康支援や食事補助など特定領域に特化したサービスなどがあります。
福利厚生アウトソーシングの基本や、委託できる業務、費用相場については、以下の記事で詳しく解説しています。
福利厚生アウトソーシングサービスおすすめ10選【ジャンル別比較】
福利厚生アウトソーシングサービスは、サービスごとに得意な領域や利用シーンが異なります。本記事では、日常利用・健康支援型、総合型、カフェテリアプラン・選択型、食事補助型、オフィス設置型の5ジャンルに分けて、計10サービスを紹介します。ここでは、ジャンルごとに2つのサービスを取り上げ、特徴や比較ポイントを整理します。
日常利用・健康支援型の福利厚生サービス
日常利用・健康支援型は、従業員が日々の生活の中で利用しやすい福利厚生サービスです。ただし、同じ日常利用型でも、健康行動の継続を支援するサービスと、日常生活で使える優待を広く提供するサービスでは役割が異なります。導入時は、従業員の健康づくりを後押ししたいのか、生活の中で使える特典を増やしたいのかを分けて比較することが大切です。

カロリパークスは、スマートフォンアプリを通じて健康促進と日常生活支援を行う福利厚生サービスです。歩数管理、食事記録、健康診断データ管理など、従業員の健康行動と接点を持ちやすい機能があります。単に優待を提供するだけでなく、日々の行動を記録したり、健康状態を管理したりするきっかけをつくれる点が特徴です。比較する際は、従業員が継続して使いやすいか、健康経営や健康行動の促進につながる設計になっているかを確認しましょう。

Perkは、日常生活で使える特典・優待を提供する福利厚生サービスです。映画、カラオケ、旅行、グルメ、健康、学びなど、従業員の生活シーンに合わせた優待を利用できます。日常生活で使える特典の選択肢を広げやすい点が特徴です。比較する際は、特典数だけでなく、自社の従業員が実際に使いやすいカテゴリが含まれているかを確認しましょう。
| 比較項目 | カロリパークス | Perk |
|---|---|---|
| 主な目的 | 健康行動の促進と日常生活支援 | 日常生活で使える特典・優待の提供 |
| 利用シーン | 歩数管理、食事記録、健康診断データ管理など | 映画、カラオケ、旅行、グルメ、健康、学びなど |
| 比較ポイント | 従業員の健康行動を継続的に後押しできるか | 従業員の生活シーンに合う優待を広く用意できるか |
| 向いているケース | 健康経営や福利厚生の利用率向上を重視したい場合 | 日常生活で使える優待を幅広く整えたい場合 |
カロリパークスとPerkは、どちらも日常利用しやすい福利厚生サービスですが、重視する役割が異なります。健康管理や食事記録、歩数管理などを通じて、従業員の健康行動を後押ししたい場合はカロリパークスが適しています。一方で、映画、カラオケ、旅行、グルメ、健康、学びなど、日常生活で使える優待を広く整えたい場合はPerkが比較しやすいでしょう。
総合型福利厚生サービス
総合型福利厚生サービスは、宿泊、レジャー、グルメ、育児・介護、健康支援、学習・スキルアップなど、幅広い福利厚生メニューをまとめて提供するサービスです。複数の福利厚生領域を一括で整えたい場合に検討しやすいジャンルです。

ベネフィット・ステーションは、レジャー、グルメ、ショッピング、健康、スキルアップなど、幅広いカテゴリの福利厚生メニューを提供する総合型福利厚生サービスです。余暇や日常生活の優待だけでなく、健康経営や学習支援などにも対応している点が特徴です。比較する際は、従業員が日常的に使いやすいカテゴリが含まれているか、利用方法が分かりやすいかを確認しましょう。

福利厚生倶楽部は、宿泊、レジャー、飲食店、健康支援、育児・介護、スキルアップなどの福利厚生メニューを提供する総合型福利厚生サービスです。生活支援や余暇支援を中心に、従業員とその家族も利用しやすいメニューを整えられる点が特徴です。比較する際は、従業員の生活シーンに合う優待があるか、勤務地や家族利用を含めて使いやすい内容になっているかを確認しましょう。
| 比較項目 | ベネフィット・ステーション | 福利厚生倶楽部 |
|---|---|---|
| 主な役割 | 幅広い福利厚生メニューを一括で提供 | 生活支援・余暇支援を中心に幅広く提供 |
| 利用シーン | レジャー、グルメ、ショッピング、健康、スキルアップなど | 宿泊、レジャー、飲食店、健康支援、育児・介護、スキルアップなど |
| 比較ポイント | 日常利用、健康、学習など必要なカテゴリが含まれているか | 従業員や家族が使いやすい生活支援メニューがあるか |
| 向いているケース | 福利厚生を幅広く一括で整えたい場合 | 生活支援や余暇支援を含めて福利厚生を広く整えたい場合 |
ベネフィット・ステーションと福利厚生倶楽部は、どちらも幅広いメニューを提供する総合型サービスです。比較する際は、メニュー数だけで判断するのではなく、自社の従業員が使いやすいカテゴリがあるか、日常利用・健康支援・学習支援・家族利用など、重視したい領域に合っているかを確認しましょう。
カフェテリアプラン・選択型福利厚生サービス
カフェテリアプランとは、企業が従業員にポイントや補助枠を付与し、従業員が用意されたメニューの中から自分に合う福利厚生を選べる仕組みです。従業員ごとに必要な支援が異なる場合でも、一定のルールの中で選択肢を用意しやすい点が特徴です。

カフェテリアHQは、AI活用による個別最適化を特徴とするカフェテリアプラン型の福利厚生サービスです。選択型福利厚生制度の導入やアウトソーシングを支援し、従業員に合う福利厚生メニューを届けやすい仕組みを提供しています。比較する際は、どのようなメニューを設計できるか、従業員に合う制度を提案・表示しやすいかを確認しましょう。

イーウェルのカフェテリアプランは、企業が従業員にポイントを付与し、従業員が企業ごとに設計されたメニューの範囲内で福利厚生を選べるサービスです。申請はPCやスマートフォンなどのWeb環境から行えるため、制度として運用しやすい点が特徴です。比較する際は、ポイント付与の方法、対象メニューの範囲、申請・精算の流れが自社の運用に合うかを確認しましょう。
| 比較項目 | カフェテリアHQ | イーウェル カフェテリアプラン |
|---|---|---|
| 主な役割 | AI活用による選択型福利厚生の個別最適化 | ポイント制による選択型福利厚生の運用 |
| 利用シーン | 従業員に合う福利厚生メニューを届ける制度設計 | 付与ポイントの範囲内で従業員がメニューを選択・申請 |
| 比較ポイント | 個別最適化の仕組みやメニュー設計の自由度 | ポイント付与、申請、精算の運用方法 |
| 向いているケース | 従業員ごとのニーズに合わせて制度を設計したい場合 | ポイント制のカフェテリアプランを安定的に運用したい場合 |
従業員ごとのニーズに合わせた福利厚生設計を重視する場合は、カフェテリアHQが比較しやすいサービスです。一方で、ポイント付与、申請、精算まで含めたカフェテリアプランの運用体制を重視する場合は、イーウェルのカフェテリアプランを確認するとよいでしょう。
食事補助型の福利厚生サービス
食事補助型は、従業員の昼食代や日常的な飲食に関する負担を支援するサービスです。食事は日常的な支出であるため、利用シーンを想像しやすく、従業員にとって分かりやすい福利厚生になりやすい点が特徴です。

チケットレストランは、飲食店やコンビニなどで利用できる食事補助サービスです。食事代のほか、パン、デザート、コーヒーなど、就業時間内に飲食されるものに利用できます。比較する際は、利用できる店舗の範囲、対象となる飲食物、勤務場所や勤務時間に合うかを確認しましょう。

miiveは、Visaカードとスマートフォンアプリを使って福利厚生を運用するサービスです。食事補助だけでなく、カフェテリアプランや社内交流補助など、複数の補助制度を設計できます。比較する際は、食事補助に特化して使いたいのか、食事補助以外の制度もまとめて運用したいのかを整理しましょう。
| 比較項目 | チケットレストラン | miive |
|---|---|---|
| 主な役割 | 食事補助の提供 | 食事補助を含む福利厚生制度の運用 |
| 利用シーン | 飲食店、コンビニ、カフェなどでの飲食物購入 | Visaカードとアプリを使った食事補助・補助制度の運用 |
| 比較ポイント | 食事補助に特化して導入しやすいか | 食事補助以外の制度にも広げやすいか |
| 向いているケース | 食事補助を分かりやすく導入したい場合 | 食事補助に加えて複数の補助制度を運用したい場合 |
食事補助を分かりやすく導入したい場合は、チケットレストランが検討しやすいサービスです。一方で、食事補助に加えて、カフェテリアプランや社内交流補助など複数の制度をまとめて運用したい場合は、miiveも比較対象になります。
オフィス設置型・食の福利厚生サービス
オフィス設置型・食の福利厚生サービスは、職場に冷蔵庫や専用設備を設置し、従業員が職場で食事を利用できるようにするサービスです。外出しにくい職場や、休憩時間が限られる職場では、職場内で食事を選べることが利用しやすさにつながります。ただし、出社や拠点利用を前提とするため、従業員の勤務形態や設置場所との相性を確認することが大切です。

OFFICE DE YASAI(オフィスでやさい)は、オフィスに野菜、フルーツ、惣菜などを届ける設置型の食事補助サービスです。職場で健康的な食事を選びやすい環境を整えられる点が特徴です。比較する際は、設置場所を確保できるか、従業員の出社状況や勤務場所と合っているか、健康的な食事支援として利用されやすいかを確認しましょう。

オフィスおかんは、職場の休憩室などに設置できる置き型社食サービスです。惣菜を常備できるため、昼食、朝食、残業時など、職場で手軽に食事をとれる環境を整えられます。比較する際は、利用時間帯、補充頻度、従業員の勤務形態と合うかを確認しましょう。
| 比較項目 | OFFICE DE YASAI | オフィスおかん |
|---|---|---|
| 主な役割 | 健康的な食事環境の提供 | 職場で手軽に食事を取れる環境の提供 |
| 利用シーン | オフィス内で野菜、フルーツ、惣菜などを利用 | 職場で惣菜を購入し、昼食・朝食・残業時などに利用 |
| 比較ポイント | 健康的な食事支援として利用されやすいか | 勤務時間や休憩時間に合わせて使いやすいか |
| 向いているケース | 職場で健康的な食事支援を重視したい場合 | 惣菜を常備し、手軽な食事補助を提供したい場合 |
職場で野菜やフルーツ、惣菜などを取り入れた健康的な食事環境を整えたい場合は、OFFICE DE YASAIが適しています。一方で、惣菜を常備し、昼食や残業時などに手軽に食事を取れる環境を整えたい場合は、オフィスおかんを比較するとよいでしょう。
目的別に見る福利厚生アウトソーシングサービスの選び方
ここまで紹介したように、福利厚生アウトソーシングサービスは、ジャンルによって得意な領域が異なります。自社に合うサービスを選ぶには、まず「何を目的に導入するのか」を整理し、目的に合うジャンルを絞り込むことが大切です。
| 目的 | 検討しやすいジャンル | 確認したいポイント |
|---|---|---|
| 福利厚生を幅広く整えたい | 総合型福利厚生サービス | 従業員が使いやすいカテゴリが含まれているか |
| 従業員に自由に選ばせたい | カフェテリアプラン・選択型福利厚生サービス | ポイント付与、申請、精算の運用が自社に合うか |
| 健康経営を進めたい | 日常利用・健康支援型、オフィス設置型・食の福利厚生サービス | 健康行動や食生活の改善につながるか |
| 福利厚生の利用率を高めたい | 日常利用・健康支援型 | 日常生活の中で使いやすい接点があるか |
| 食事補助を導入したい | 食事補助型、オフィス設置型・食の福利厚生サービス | 勤務場所や勤務時間に合うか |
| 人事・総務の運用負担を減らしたい | 管理機能や運用代行・運用支援があるサービス | 申請、精算、問い合わせ対応、利用状況の確認をどこまで支援できるか |
目的が明確になると、比較すべきサービスのジャンルを絞り込みやすくなります。ただし、同じジャンルのサービスでも、利用できるメニュー、申請方法、管理機能、費用構造は異なります。候補を絞った後は、次の比較ポイントも確認しましょう。
福利厚生アウトソーシングサービスの比較ポイント
目的に合うジャンルを絞った後は、各サービスの具体的な内容を確認します。同じジャンルのサービスでも、利用できるメニュー、申請方法、管理機能、費用構造は異なるため、料金やメニュー数だけで判断しないことが大切です。
ここでは、導入前に確認したい比較ポイントを整理します。
従業員に利用されやすいか
福利厚生サービスは、導入するだけで従業員の利用や制度の定着につながるとは限りません。従業員に認知され、実際に利用されて初めて、制度として機能しやすくなります。
比較時には、スマートフォンで使いやすいか、申請や利用手続きが分かりやすいか、日常的に使えるメニューがあるかを確認しましょう。メニュー数が多くても、利用方法が分かりにくい場合は、日常業務の中で後回しになりやすくなります。
従業員の属性や働き方に合っているか
従業員の年齢層、家族構成、勤務地、勤務時間、職種、雇用形態によって、使いやすい福利厚生は異なります。
宿泊やレジャー優待、育児・介護支援、食事補助などは、従業員によって利用頻度に差が出る場合があります。全員が同じ頻度で利用する必要はありませんが、一部の従業員だけが使いやすい制度になっていないかは確認しておきたいポイントです。
また、オフィス設置型の食事補助サービスは、出社や拠点利用を前提とするため、リモートワークや外勤が多い職場では利用しにくい場合があります。一方で、スマートフォンアプリや決済型のサービスは、勤務地に左右されにくい場合があります。自社の働き方と利用シーンが合っているかを確認しましょう。
管理・運用の負担を減らせるか
福利厚生アウトソーシングサービスを導入する目的の一つは、人事・総務担当者の運用負担を減らすことです。
比較時には、申請、精算、問い合わせ対応、利用状況の確認、従業員への案内などをどこまでサービス側で支援できるかを確認しましょう。カフェテリアプラン型やポイント型のサービスでは、ポイント付与、対象メニューの設定、利用上限、精算処理などの運用設計も確認が必要です。
また、導入後に利用状況を確認できるかも重要です。利用率や利用カテゴリを把握できると、制度が実際に使われているかを見直しやすくなります。
費用とサービス範囲が分かりやすいか
福利厚生アウトソーシングサービスを比較する際は、月額料金だけでなく、費用に含まれる範囲を確認することが重要です。
初期費用、月額利用料、従業員数に応じた従量課金、ポイント原資、補助額、オプション費用、運用代行費など、サービスによって費用構造は異なります。金額だけでなく、どこまでの機能やサポートが含まれるかを見て比較しましょう。
特に、カフェテリアプラン型や食事補助型では、システム利用料とは別に、ポイント原資や補助額が必要になる場合があります。料金だけを見て判断するのではなく、導入後に継続して運用できる費用感かを確認することが大切です。
福利厚生アウトソーシングサービスは自社の目的に合わせて比較しよう
福利厚生アウトソーシングサービスには、総合型、カフェテリアプラン・選択型、日常利用・健康支援型、食事補助型、オフィス設置型など、さまざまな種類があります。
どのサービスが適しているかは、解決したい課題や、従業員の利用シーンによって異なります。比較する際は、メニュー数や費用だけでなく、従業員に利用されやすいか、導入後の運用負担を減らせるか、利用状況を確認しやすいかも見ておくことが大切です。
福利厚生は「制度としてあるか」だけでなく、「従業員に使われているか」という視点で見直すことが重要です。導入後に使われる制度にするためには、日常生活の中で接点を持ちやすく、利用までの手間が少ないサービスを選ぶ必要があります。
カロリパークスは、スマートフォンアプリを通じて健康促進と日常生活支援を行う福利厚生サービスです。福利厚生の利用率を高めたい、健康経営を進めたい、従業員が日常的に使いやすい制度を整えたい場合は、カロリパークスの資料請求やお問い合わせをご活用ください。


