コラム

総合プラットフォーム型の福利厚生サービス11選|特徴と選び方を紹介

宿泊、レジャー、飲食、健康、育児・介護など、複数の福利厚生メニューをまとめて導入したいものの、どのサービスを選べばよいか迷うこともあるのではないでしょうか。

総合プラットフォーム型の福利厚生サービスは、幅広いメニューをまとめて提供しています。ただし、優待、ポイント、カード決済など、サービスによって提供方法は異なります。

検討時には、次のような疑問が生じやすくなります。

・総合プラットフォーム型のサービスでは何ができるのか
・各サービスにはどのような特徴があるのか
・自社の目的にはどのサービスが合うのか

本記事では、「福利厚生サービスカオスマップ2026」の総合プラットフォーム型に掲載した11サービスを取り上げ、それぞれの特徴や主なサービス内容を紹介します。

※掲載順は、サービスの順位や優劣を示すものではありません。
※本記事は、2026年8月6日時点で確認できる公開情報をもとに作成しています。

※「総合プラットフォーム型」は、本記事および「福利厚生サービスカオスマップ2026」における分類です。

総合プラットフォーム型の福利厚生サービスとは

総合プラットフォーム型の福利厚生サービスとは、宿泊、レジャー、飲食、買い物、健康、学習、育児・介護など、複数領域の福利厚生メニューをまとめて提供するサービスです。

従業員は、Webサイトやアプリ、専用カードなどを通じて、複数の福利厚生メニューを利用できます。企業にとっては、異なる領域の福利厚生サービスを個別に用意するのではなく、一つのサービスを通じて幅広い選択肢を提供する方法の一つです。

同じ総合プラットフォーム型でも、福利厚生を提供する仕組みは異なります。提携店舗や施設の割引・優待を利用するもの、企業が付与したポイントを使うもの、専用カードで決済するものなどがあります。

扱う領域にも違いがあり、旅行やレジャーなどの余暇支援を幅広く提供するサービス、飲食や買い物など日常生活で使いやすいメニューを中心とするサービス、企業独自の福利厚生制度を設計できるサービスなどがあります。

総合プラットフォーム型の福利厚生サービス11選

ここからは、宿泊、レジャー、飲食、健康支援、育児・介護など、複数の福利厚生メニューを提供する11のサービスを紹介します。

各サービスについて、福利厚生の提供方法や、主な利用場面、独自の機能を整理します。

ベネフィット・ステーション

出典:ベネフィット・ステーション公式サイト

ベネフィット・ステーションは、株式会社ベネフィット・ワンが提供する総合福利厚生サービスです。グルメ、レジャー、ショッピング、学習、育児・介護など、日常生活からライフイベントまで幅広いサービスを会員優待で利用できます。

主な特徴
・140万件以上のサービスを優待価格で利用できる
・会員本人に加え、配偶者とそれぞれの2親等以内の親族が利用できる
・現在地から周辺で利用できる優待を検索できる

従業員は、会員向けサイトやアプリから利用したいサービスを検索し、アプリ上でクーポンや会員証を表示して利用できます。導入担当者は、管理画面から実績レポートをダウンロードし、実際にサービスを利用した人数や利用の多いカテゴリー、使用デバイスなどを確認できます。

福利厚生倶楽部

出典:株式会社リロクラブ公式サイト

福利厚生倶楽部は、株式会社リロクラブが提供する福利厚生アウトソーシングサービスです。宿泊、レジャー、映画、飲食、フィットネス、育児・介護、学習など、余暇から日常生活まで幅広いメニューを扱っています。

主な特徴
・全国350万種以上のサービスを優待価格で利用できる
・会員本人とその最大3親等の家族が利用できる
・全国13エリア別に、地域で利用できる優待情報を提供している

従業員は、会員専用サイトやアプリから利用したいサービスを探せます。AIレコメンド機能では、利用者ごとにおすすめのサービスが表示されます。

WELBOX

出典:株式会社イーウェル公式サイト

WELBOXは、株式会社イーウェルが提供する福利厚生パッケージサービスです。宿泊、レジャー、グルメ、健康、育児・介護、自己啓発などのメニューを提供しています。

主な特徴
・宿泊プランや商品を会員限定価格で提供する「すご得!」を利用できる
・対象サービスの利用額に応じてWELコインがたまる
・WELBOX上に自社の福利厚生制度に関する情報を掲載できる

「すご得!」では、宿泊プランから旬の食材まで、複数ジャンルの商品やサービスを会員限定価格で提供し、掲載内容を毎週水曜日に更新しています。WELコインは対象サービスの利用額に応じて1%相当が付与され、WELBOX内の支払いの一部に利用できます。

ライフサポート倶楽部

出典:リソルライフサポート株式会社公式サイト

ライフサポート倶楽部は、リソルライフサポート株式会社が提供する福利厚生サービスです。旅行、宿泊、レジャー、ショッピング、スポーツ、育児・介護、自己啓発など、生活を幅広く支援するメニューを扱っています。

主な特徴
・2,000種類以上の生活メニューを優待価格で利用できる
・会員本人と配偶者に加え、それぞれの2親等以内の親族が利用できる
・補助金の設定方法を2つのタイプから選べる

従業員は、会員専用サイト「メンバーズナビ」からサービスを検索・予約するほか、対象施設で会員証やクーポンを提示して優待を利用します。社員旅行の手配や社員研修、チームビルディングなど、企業向けの支援も提供しています。

福利アプリ

出典:福利アプリ公式サイト

福利アプリは、株式会社Leafeaが提供する福利厚生サービスです。コンビニ、カフェ、フィットネス、旅行、育児・介護など、全国10万店舗以上のサービスを優待価格で利用できます。

主な特徴
・全国10万店舗以上のサービスを優待価格で利用できる
・通知機能や検索性、デザインを重視した専用アプリを提供する
・初期費用無料、月額300円/人から導入できる

従業員は、専用アプリから利用したい店舗やサービスを検索できます。通知機能も備えており、アプリの通知から優待情報を確認できます。

Perk

出典:Perk公式サイト

Perkは、ウォンテッドリー株式会社が提供する福利厚生サービスです。飲食、映画、フィットネス、レジャー、旅行、スキルアップなど、日常生活から仕事に関わる6万件以上の特典を提供しています。

主な特徴
・Perkポイントを対象の特典やギフトチケットと交換できる
・AIが従業員ごとに合った特典を提案する
・企業が従業員に推奨する特典カテゴリーを設定できる

従業員は、Perk上で特典を利用するほか、ためたPerkポイントをコンビニやカフェ、映画などで使えるギフトチケットに交換できます。AIレコメンド機能では、利用者への質問、特典ページの閲覧履歴、過去の利用状況などをもとに、おすすめの特典が表示されます。

freee福利厚生 ベネフィットサービス

出典:freee福利厚生 ベネフィットサービス公式サイト

freee福利厚生 ベネフィットサービスは、freee株式会社が提供する福利厚生サービスです。全国10万店以上で利用できる割引クーポンを通じて、飲食、買い物、レジャー、旅行、健康、学習など、従業員の日常的な支出を支援します。

主な特徴
・全国10万店以上の店舗やサービスで割引を利用できる
・マップから現在地周辺の対象店舗やサービスを探せる
・追加料金なしで従業員の家族をLINEから招待できる

従業員は、スマートフォンアプリをダウンロードしてパスワードを登録すると利用を開始できます。以降は毎回ログインする必要がなく、会員証の印刷も不要です。また、2か月に1回デジタルギフトが配信され、アプリに通知が届きます。

ジンジャー福利厚生

出典:ジンジャー福利厚生公式サイト

ジンジャー福利厚生は、jinjer株式会社が提供するクラウド型福利厚生システムです。カフェ、コンビニ、定食店をはじめ、育児や引っ越しなど、日常生活やライフイベントに関わるサービスを提供しています。

主な特徴
・全国70,000店舗以上のサービスを利用できる
・2親等までの家族を招待できる
・従業員の申し込み状況を管理画面から確認できる

従業員は、スマートフォンアプリからクーポンの検索・利用、会員証の提示などができます。位置情報を連携すると、現在地周辺で利用できるサービスも確認できます。

カンリー福利厚生

出典:カンリー福利厚生公式サイト

カンリー福利厚生は、株式会社カンリーが提供する福利厚生サービスです。店舗経営企業での利用を想定し、正社員だけでなく、アルバイトやパートも利用しやすいよう、登録や操作をシンプルに設計しています。

主な特徴
・地図から現在地周辺で利用できる優待を探せる
・雇用形態を問わず従業員が利用できる
・企業独自の社員割引をアプリ上で提供できる

位置情報を利用すると、その時点で利用できる周辺の割引優待を地図上から確認できます。また、「自社割DX」により、企業が独自に運用している社員割引をアプリ上に集約できます。

miive

出典:miive公式サイト

miiveは、株式会社miiveが提供する福利厚生プラットフォームです。Visaプリペイドカードとスマートフォンアプリを利用し、企業が設定した制度や利用条件に沿って、従業員が福利厚生ポイントを使える仕組みです。

主な特徴
・企業がポイントの付与額や利用できる店舗を設定できる
・食事補助や社員割引、社内交流、カフェテリアプランなどを設計できる
・ポイントを利用できる店舗をアプリから確認できる

従業員は、アプリで利用できる制度と対象店舗を確認し、対象となるVisa加盟店でmiiveカードを使って決済します。あらかじめ用意されたクーポンを提示するのではなく、企業が設けた制度の範囲内で、通常のカード決済と同じように利用できる点が特徴です。

カフェテリアHQ

出典:カフェテリアHQ公式サイト

カフェテリアHQは、株式会社HQが提供する選択型福利厚生サービスです。企業が従業員にポイントを付与し、従業員がその範囲内で必要なメニューを選択・利用できます。

主な特徴
・AIが従業員一人ひとりに合う福利厚生メニューを提案する
・従業員は、付与されたポイントの範囲内でメニューを自由に選択・利用できる
・領収書の情報を読み取るAI-OCR機能を備える

立替払いが必要なメニューでは、従業員が領収書を撮影すると、AI-OCR機能が宛名、利用金額、発行日、インボイス登録番号、適用税率を読み取ります。読み取る項目は、企業ごとの証憑要件に合わせて設定できます。

総合プラットフォーム型サービスの選び方

自社に必要なサービスを絞り込むには、導入目的を整理したうえで、従業員の利用方法や企業側の運用方法を比較します。

支援したい福利厚生領域を整理する

最初に、福利厚生サービスを通じて何を支援したいのかを整理します。

たとえば、日々の飲食や買い物を支援したい、宿泊やレジャーの選択肢を増やしたい、育児・介護や健康、学習まで幅広く支援したいといった目的が考えられます。

目的を決めないままメニュー数だけを比較すると、掲載されているサービスは多くても、自社で利用してほしい領域が十分ではない場合があります。

現在の制度で不足している領域や、従業員から要望のある領域を確認すると、優先する内容を整理しやすくなります。候補となるサービスでは、メニューの総数ではなく、優先する領域にどのような店舗、施設、サービスが含まれているかを比較します。

福利厚生の提供形式を決める

次に、あらかじめ用意された優待を利用する形式と、企業が利用目的や付与額などを設定する形式のどちらを中心に検討するかを決めます。

本記事では、前者を「パッケージ型」、後者を「制度設計型」と整理します。各サービス提供会社が共通して使用している正式な分類ではありません。

パッケージ型のサービスでは、宿泊、飲食、レジャー、育児・介護などのメニューが用意されており、従業員がその中から利用先を選びます。企業が個別に提携先を探さず、幅広いメニューをまとめて提供したい場合に検討しやすい形式です。

一方、制度設計型では企業が付与するポイントや金額、対象となるメニュー、利用条件などを設定します。自社の方針や既存制度に合わせて、支援内容を設計したい場合に検討できます。

用意されたメニューを活用したい場合はパッケージ型、自社独自の制度をつくりたい場合は制度設計型を中心に候補を絞ります。

従業員の利用手順を確認する

サービスによって、従業員が福利厚生を利用するまでの流れは異なります。

店頭でクーポンや会員証を提示するもの、Webサイトから予約するもの、ポイントを利用するもの、専用カードで決済するもの、利用後に申請するものなどがあります。

デモ画面を確認できる場合は、初期登録、メニュー検索、予約、決済、申請までの流れを実際にたどります。各操作に必要な手順や入力項目を確認すると、従業員の利用負担を比較しやすくなります。

掲載メニューが多いサービスでは、キーワードやカテゴリー、地図などから目的のサービスを探しやすいかも確認します。

主な勤務地や生活圏で利用できるメニューを調べる

全国のメニュー数が多くても、従業員の勤務地や居住地域で利用できるとは限りません。

日常的な利用を重視する場合は、本社や主要拠点、従業員の生活圏に、対象となる飲食店や小売店があるかを確認します。地方拠点や店舗、リモートワークの従業員がいる場合は、オンラインで利用できるメニューも判断材料になります。

宿泊やレジャーを重視する場合は、対象施設だけでなく、予約方法や利用条件、家族利用の可否も確認します。

一部の地域や職種だけが利用しやすい状態にならないよう、実際の勤務場所や生活圏を想定して比較することが必要です。

導入後に発生する管理業務を洗い出す

導入後に管理部門で必要となる作業も確認します。

従業員情報の登録や更新だけで利用できるサービスもあれば、ポイントの付与、対象用途の設定、申請内容や領収書の確認が必要なサービスもあります。

候補となるサービスごとに、自社が担当する業務、提供会社が対応する業務、システム上で処理できる業務を分けます。

あわせて、人事労務システムとの連携、従業員情報の一括更新、利用データの出力、提供会社による問い合わせ対応など、管理作業を軽減できる仕組みがあるかも確認します。

利用人数や掲載メニュー数だけでなく、導入後に必要となる作業まで比較することで、継続して運用できるサービスを判断しやすくなります。

自社に合う総合プラットフォーム型サービスを選ぼう

総合プラットフォーム型の福利厚生サービスは、扱うメニューだけでなく、優待、ポイント、カード決済などの提供方法や、検索・管理機能にも違いがあります。

選定時は、まず支援したい領域と福利厚生の提供形式を整理します。その後、従業員の利用手順、主な勤務地や生活圏で利用できるメニュー、導入後の管理業務を各サービスで比較します。

そのうえで、各社の資料や管理画面、従業員向け画面を確認すると、サービス名や掲載メニュー数だけでは分からない違いを比較しやすくなります。

福利厚生サービス全体の種類を確認したい場合は、「福利厚生サービスカオスマップ2026」もあわせてご覧ください。

また、総合プラットフォーム型に加えて、従業員の日常的な健康づくりを支援するサービスも比較したい場合は、カロリパークスの資料をご確認ください。

カロリパークスは、歩数や睡眠の計測、食事記録、健康診断データの管理などに対応した福利厚生サービスです。歩数、睡眠、食事記録、健康診断データなどをもとにポイントを付与する「健康総合ポイントランキング機能」も備えています。サービスの機能や導入後の活用方法は資料で確認できます。

参考文献